2016年6月10日金曜日

032 2016年6月10日配信「監視社会 と 純真無垢」


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「渋滞情報」通知機能は 地図アプリとは違うアプリでした(が、互いにリンクが有りあまり区別して使っていませんでした...)
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Khargaと名付けられた隕石から作られたブレード(短剣)
研究発表したのは、ミラノ工科ピサ大学の研究チームでX線スキャンによって明らかになったそうです。

Tutankhamunの右大腿部から出土した大きさ34.2cmのブレードは
これまで考えられていた「ヒッタイト(製鉄法発祥の地とされている)からの貢物」ではなく、鉄隕石から作られたものであることが明らかになったということです。


Daily Mail Online(英語)にはWikipedia出典の写真が掲載されており、当初当該の隕石かと思ったのですがどうやら 中国で見つかった同様の鉄隕石の参考写真が掲載されていたようです。

2000年にメルサ・マトルー高原で発見された Kharga(ハルガ/カルガ)と名付けられた隕石と同じ成分であることがわかりました。つまり、この隕石から作られたことが科学的に証明されているそうです。

Tutankhamun had blade made from iron from a METEORITE, researchers reveal | Daily Mail Online



収録後、論文を見つけました。興味がありましたらどうぞ。
発掘当時の写真を Figure 1. として示しています。

The meteoritic origin of Tutankhamun's iron dagger blade - Comelli - 2016 - Meteoritics & Planetary Science - Wiley Online Library


そして
結語に 気になっていた “iron of the sky,” にあたる象形文字について触れられている部分を発見しました。が、期待していたものとは違いました。笑

Finally, our finding provides important insight into the use of the term “iron”, quoted in relationship with the sky in Mesopotamian, Hittite, and Egyptian ancient texts (Bjorkman 1973 ; Waldbaum 1999 ): beside the hieroglyphic “ ,” which already existed before the XIX dynasty with a broad meaning (as “mineral, metal, iron”) (Erman and Grapow 1982 ; Hannig 2003 , 2006 ), a new composite term “ ,” literally translated as “iron of the sky,” came into use in the 19th dynasty (13th C. BCE) to describe all types of iron (Bell and Alpher 1969 ; Erman and Grapow 1982 ).
http://onlinelibrary.wiley.com/enhanced/doi/10.1111/maps.12664



隕石が落ちた(発見された)場所をGoogleMapでご紹介しておきます。
Maras Matruh(メルサ・マトルー) 
 アレキサンドリアから200Kmちょっと西にある港町ですが、文章からは「plateau:高原」と読み取れますが...




非常に苦手な分野なのですが(この石コロの分類)、一応地球科学的見地もフォローしておきます。

地球に降り注ぐ隕石の量は年間1トンだそうです。
今回話題のした、ブレードの材料(鉄隕石)はそのうち5%にあたるようです。




図表の中から
小惑星のスペクトル型分類で代表されるものを2つご紹介。
S型が「イトカワ」で、C型が「1999 JU3=リュウグウ」です。
ピンと来た方がいるかもしれません。はやぶさ と はやぶさ2号が目標とする(サンプルリターン)小惑星ですね。

隕石の分類(詳細)|ヨーロッパの中心、ベルギーより日本語で発信



全ては27回でお話した通りです
027 2016年5月6日配信「おやすみ3秒 と 切ったり貼ったり」 | TAC BackstageStory


5月24日(火)に開催された宇宙開発利用部会X線天文衛星「ひとみ」の異常事象に関する小委員会(文部科学省 科学技術・学術審議会)において、報告されたそうです。

報告書として仕上げたというところでしょうね...



X線天文学で数多くの業績をお持ちの先生に今回の件について伺う機会がありました。

「国際プロジェクトとして日本だけではなく米欧も出資した310億円のプロジェクトだった。(ちなみに地上のALMA望遠鏡は1,000億円運用費別途)

最近、ここ7,8年は特にこの設計に日本中の学者がつきっきりで観測自体が止まっていた。という点が、金額以上に​痛手であり、この先5年間の研究にも支障が出てくるだろう。」 と仰有ってました。

しかし、テスト運用のデータで既に幾つかの論文が書かれ、投稿されているとのことでした。(4月28日の会見でもその話題に触れていました)
本運用データでなくとも新しい発見があったようですね。
素晴らしいと思うか、益々もったいないと思うか... 悩ましいところです。



ニュースで「大接近」とか「スーパーマーズ」とか言っていたけれども...
本当の大接近は次回(2018年7月31日)なのですよ
なので「スーパー」でもなんでもない... 
この現象は2年2ヶ月毎に起こります。

まるでこの日だけが明るいように取り沙汰されてますが、前後10日ずつは同じくらいの明るさ(肉眼で差異は感じられないほど)です。

大接近は15年に1度か17年に1度となるそうです。

「スーパーマーズ」を言うなら次回(2018年7月31日)ですからっ!


接近の時期 何が起きているのか?
☆2016年8月24日は土星、火星、アンタレスが縦一直線に並びます
順行と逆行
「逆行時期」は地球が外周惑星を追い抜くタイミング

☆2016年8月24日は土星、火星、アンタレス(蠍座α星)が縦一直線に並びます


6月1日 極寒の深夜(月出前)に撮影してみました

試し撮りなので、水平はいい加減です...すみません
風の強い日だったので雲が吹き飛ばされたからか6等星くらいまで写っていました。目にはアンタレスも厳しいのに、カメラってスゴイです。

毎日同じ時間に撮影して変化を観察すると面白いかもしれません
私は無理ですけど(まだ2日しか撮れてない)


私が普段使っているアプリ
Sky Live - 天体予報〈120円〉
今の天体の様子が分かるしプッシュ通知も来る
ISSの乗組員の名前も教えてくれる

Star Walk HD(for iPad) - 5つ星の天体観測ガイド〈360円〉
Star Walk for iPhone - 5つ星の天体観測ガイド〈360円〉
安い!1/10くらいの値段になっているーーー(T_T)

Solar Walk - 3Dのソーラーシステムモデル〈360円〉


 上記3本まとめて
 Stargazer Pro〈480円〉




スカイガイド(iPhone,iPad)〈360円〉

Diana〈無料〉
撮影の邪魔者月。
先の予定までひと目で詳細が分かって便利






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